子供の情操教育のために犬を飼ってはいけない理由
犬や生き物の飼育は子供の情操教育に
とても良いと言われていますね。
私も幼少時代から犬を飼っていましたが
共働き家庭の中で育ったこともあってか、
今思うと、その子が私の人格形成に
大きな影響を与えてくれたと感じます。
犬の飼育で子供が得られるメリット
子供が小さいうちから犬(ペット)を飼うと
このような心の成長が期待できます。
- 自分より弱い存在に優しくなれる
- 責任感が生まれる
- 愛情を与えることを覚える
- 相手の気持を考えるようになる
- コミュニケーション能力が向上する
- 積極性が身につく
- がまんできるようになる
おままごとや遊びの場でも
コミュニケーション力は身についていきますが
「相手に共感する」「守ってあげる」
という気持ちは生き物相手だからこそ
感じられる素晴らしい感情です。
一人っ子や末っ子のお子様は日常的に
守られる場面の方が多いので
ペットを買う恩恵を特に受けられるかもしれません。
犬を情操教育のために飼ってうべきではない?!
犬の飼育が子供の情操教育のために
いいことづくめなのは前述のとおりです。
ですが、
犬を子供の情操教育のために飼わないでください!
はい。今、矛盾したことを言いました。
きっと子供のために犬を飼いたいと考えられる
親御さんは、お子さんへの愛情が深い
素晴らしい方々のはずです。
だからこそあえて苦言を言わせてもらいました。
改めて言います
子供の情操教育のためだけに
犬を飼わないでください
この一文で私の意図が分かって頂けたなら
ページを閉じていただいて大丈夫です。
ピンとこない方は読み進めてみてください。
犬の運命を勝手に決めてはいけない
もし子供がいなくても犬を飼いますか?
本来犬は「好きだから飼う」ものです。
犬は迎え入れられた瞬間からその家の家族になります。
ですが、「子供の情操教育」を目的に
飼われた犬はどうでしょう。
もちろん、家族であるのは当然ですが
同時に子育ての道具という役割も
与えられてしまいます。
ではその道具が道具として機能しなくなったら
どうしますか?
5年先の未来が見えていますか?
愛犬を子犬から亡くなるまで寄り添い
お世話をするのは
命を学ぶ素晴らしい機会になるでしょう。
ですが子供がずっと甲斐甲斐しく
お世話をするとは限りません。
犬を飼い始めて数年後、愛犬の存在が特別で
なくなると、お子さんの興味が激減し
結局お散歩も餌やりも親だけがやっている
なんていう家庭は少なくありません。
そうなると愛犬は、当初の予定だった
「子供の情操教育」という任務を全うできなく
なってしまいます。
それでもあなたは最期まで責任をもって
犬を飼えますか?
犬が病気をしたら子供を差し置いて
つきっきりで介護が必要ですし
高額な治療費が家計を圧迫する場合も
あるかもしれません。
飼う理由は愛情があるかどうか
子供が犬に飽きてしまったら、
親御さんはがっかりされるでしょう。
ですが「こんなはずじゃなかった」と
思われながら飼われる犬の気持ちは?
犬は人間の気持ちを敏感に察しますから、
愛情を感じられなくなると問題行動を
起こして、かまってほしいアピールをします。
その様子をみて飼い主さんが、
こんなダメ犬飼うんじゃなかった
なんて思ったらもう最悪です。
つまり、愛情以外の目的を犬に与えて飼うと
想定していない未来が訪れた時に
犬も飼い主も不幸になる可能性があるんです。
なので犬を飼うのなら単純に
「犬が大好きで、愛情を注げるかどうか」
を理由に飼っていただきたいと思います。
小さいお子さんがいるご家庭においても、
子供も犬を飼いたいと強く望むのを待って
命の大切さやお世話の大変さを理解させた上で
飼うことをおすすめします。
お子さんが強く望んだ分だけ責任を持って
お世話してくれるはずです。